2014年6月9日月曜日

被災地巡り報告再開。

さて、しばらく中断していた被災地巡り報告ブログを再開しよう。
被災地の【死のジャッジメント】を潜り抜けた多くの人たちと出会い、
【死とは何か】をいろいろ考えてたら、自分の心臓の血管が99%詰まって、実は死にかけた状態で被災地を歩き回っていたようだ。
人の心配をしているどころの騒ぎではなかった。。。




2014年5月4日1343分、宮城県は牡鹿半島の石巻市おしか家族旅行村オートキャンプ場付近。
デジカメのデータにはそう残されている。


なんか1960年代にヒットした若大将シリーズに出てくるような、そんなドライブイン。
【被災地】でなかったら、この建物が単なる閉鎖なら、なんてことはない、今時の日本ではよくある光景である。


場所的にはこんな感じ。
牡鹿半島の【ほぼ先っぽ】に位置している。


地図を見る限り風光明美な場所であり、
ここが歴史的にも日本で最大規模の地震が【ついこの間】起きたところでなかったらどんなに救われた事か。

ってか、そもそもこの旅は、
「たまたまパチスロで大勝ちしたからカーナビでも買ってちょっとドライブ」の筈だった訳で、家を出た時点では【こんなとこ】に来る予定はサラサラなかった。

ってか、この牡鹿半島の先っぽにいた時も、
「なぜ自分はこんなよく分らないところを走ってる?」と思い続けていた。

変な言い方だけど【何かに誘われている】としか言いようがない精神状態だった。


何度も書くが写真はその場の記録は出来ても【事実の一部】しか収録できない。
その場に立った時の雰囲気や、風や、匂いも写らない。

牡鹿半島で車をちょこちょこ停めて感じた匂いが【出来立てのアスファルト】の、軽油の匂い。
土方仕事でアスファルトを敷く時、離乳剤として軽油を結構使う。

しかし別の見方をしたら、半島のほとんどが【真新しいアスファルト】に囲まれているのだから、ドライブするには最適のコースだ。

ただ気を付けなくてはならないのはコンビニはおろか、ジュースの自動販売機ひとつない【観光地】。
お食事処も数えるしかない。
無計画でここをドライブすると水分補給に苦労するだろう。


ドライブインと道の境が地震でズレたらしい。
中に入れそうだったけど、どう考えても危険である。

被災地で何人か見かけたのが、立ち入り禁止区域に平気で入っていくカメラをブラさげたアホ。

本人たちは特殊な状況下で自らを【真実を記録するジャーナリスト】と思い込んでいるらしいが、
本当のプロは危険な事を極力避ける。

「では何も撮影できないではないかっ」と思う人もいるが、案外本当のプロとは用心の為に危険区域に入る時は関係者にアポイントを取る。
アポイントを取ったうえで、十分な準備をして、最後の判断として危険区域に立ち入るのであって、
どうもこれを理解できていない【にわかジャーナリスト】が被災地には多い。


ホテルニューさか井の駐車場。
腹が減ったので飯を食おうと思ったが、なんか入る気がしなかった。


この辺りも、付近の住民に教えて貰ったとおり、赤土が見えているところは確実に【何かの構造物】があった場所。


震災から三年ちょっとが過ぎているので付近には【分りやすい悲惨な光景】はない。
しかしよくよく考えると異様な光景ばかりだ。


津波が辺りを削ったんだろうな。
現場に地元の人がいなかったので【その以前】の様子は分らず。


ホタテの貝殻捨て場なのかな?
写真では分りづらいが、足元は粉砕された貝殻だらけ。


2014年6月7日土曜日

イラストの額に拘る。

昨日完成したイラストを額屋さんに見て貰う【目的】で焼津まで足を運ぶ。


これは自宅に買い置きしてあった額にイラストを入れたもの。
決して悪い額ではない。
安価のわりにはオシャレである。

しかし、額専門店のオヤジに見せると【始まって】しまう。
何が始まってしまうかといえば、
「私ならこうする」と言い出すわけだ。


量販の額に使ったマットは真っ白なもの。
これでは味気がない。

マットとはイラストの上に置く、中を切り抜いた台紙の事。
額屋さんと話し合った結果、青いマットがイイのでは?と、話がまとまる。


この状態だと、ハッキリ言ってイマイチなんだけど、
色々細工をする事でこの青いマットが生きてくる。



イラストは描くサイズだけ決めれば後は【思いつくまま】にペンと筆を動かすだけがだ、
額屋さんはミリの計算をしてイラストを丁度いい位置に納めなくてはならない。


マットを中抜きする装置。




イラストとマット位置を微調整する。


イラストの位置が決まったので紙の裏にテープを張る。


なんやかんやで二時間近くくっちゃべって、実に面倒な作業を額屋さんにやらせて、払った代金が1960円。
原価を差し引くと静岡県の最低時給を下回る収入。

僕としてはたいした注文は付けていないつもりだが、普通のお客さんと比べたらクレーマーに近い事を言っているらしい。

自分では感じてないけど、絵描きの【色彩感覚】は異様らしく、
絵描き本人が持ち込んだイラストなので、額屋さんとしてもかなりの集中力を使うらしい。

僕にとっての【普通】は、世間でいう【こだわりの世界】に該当するので、僕が帰った後はこのお父さんもボロボロになっている事だろう。



さっき、自宅の作業台で撮影した【新しくマットを入れ直した額】。
写真だと以前のものとの違いが分かりにくいが、確実にオシャレになっている。

しかしこのイラストはそもそも僕の主治医にあげるもので、
イラストは個人的な誠意としてあげるのは問題ないが、
額の方はもしかしたら【医者への贈賄】になってしまう可能性もある。

しかしイラストだけ渡すと、大抵の人は「その後、どうしていいのか」が分らない。
そもそも一般の人は「紙の持ち方」すら知らないし、触り方が悪いと塗った部分の絵具や色鉛筆をこすってしまう。

結果的にイラストをあげる場合、額の心配までこっちがする事になる。

「絵をあげる」というのも、なかなか厄介な誠意なのである。

似顔絵を描く。その弐


使用する筆はいつも2本を【いちペア】としている。
一本が下地の為の水を塗るもの。
もう一本が絵具を塗るもの。


ご覧の様に最初はかなり薄く塗る。

この紙はかなりの厚みがあり、多めの水で塗ると紙が絵具をしっかり掴む。
新聞紙大で1460円、かなりいい値段がするが、この紙の特性を覚えると他のものはまず使う気にならなくなる。

高い紙だし、画材屋さんに行かなくては買えないので失敗するとかなりショックを覚える。
紙の値段より買いに行く手間がしんどいので、それだけ緊張する。

デジタルのドローイング(お絵かき)ソフトは確かに便利だけど、常にやり直しか聞くので【緊張】するという楽しみが激減する。


色を塗る時、特にどこに何色を置くというのは決めていない。
人の肌は流石にこの色しか使いようがないが、ご覧の様にクローバーは五色にしちゃったりする。

写実的な塗り方が出来ないわけではないが、リアルに描くのはそれこそパソコンの方が楽だし便利だし、
あんまり本物通りに塗っても写真にはかなわない。

だから僕は絵が【成立】するのなら、固定概念に囚われないやり方をする。


ここまで塗って水洗いを決行。
これをすると余分な絵具が洗い流され、重ね塗りする際に下の絵具が溶けてくることもない。

このアルシュという紙は話によると製造過程で【定着剤】を繊維に混ぜるらしく、ようは一度吸いこんだ絵具は見事なくらい色あせない。



シャツやクローバーの色を見比べて貰うと分るけど、二度塗りするとこれだけ色が映える。


絵具では表現しきれない色を色鉛筆で補正。


使ってる色鉛筆の種類。
同じ色でもメーカーによって微妙に違うので、状況によって使い分ける。


そして完成。
絵の感性って「いつなのか?」、これは作者が決めるしかない。
これは個人にプレゼントするものなので、このくらいの作画で『いいのでは?」と判断。


紙の後ろにサインをする。
僕はどうも、絵の上に名前を書くのが嫌で、しかし完成月日や名前を記載しとかないと後で何かと不便になる。


買い置きしておいた額に入れる。

ここで困った問題があって、渡す相手はお医者さんで、その病院は【原則贈与は禁止】のとこ。

まあ、イラストそのものは【誠意】の証としてあげる事は良いけど、額の方はもしかしたら問題になるかもしれない。

しかし【裸のままのイラスト】を相手に渡すと、大抵間違いが起きちゃう。

「これ、ホントに手で塗ったの?」といって、絵を直に指でこすろうとする人が結構多く、
また紙の持ち方そのものを【素人】は知らない。

だからとりあえず、先生に手渡しする際に「絵が汚れない」ために額に入れるしかない。


因みにこちらがモデルの先生。


こちらがスキャナーで取り込んだ完成品。

蛇足ながらの説明をしとくと、先生はももいろクローバーZのファンなので、
桃とクローバーをあしらっといた。

クローバーが五つ花のはももクロのメンバーが五人だから。
葉っぱの色もメンバーの色にしている。

左胸のハートには分からないようにを隠してある。

背景の空以外には使ってない。
ファンなら理由は分ってくれると思う。

先生のシャツを赤くしたのは先生が赤推しだから。
つまり百田夏菜子のファンって事です。

胸のポケットにはサイリウムを指しておりますです^0^/

似顔絵を描く。その壱

本来、ゴールデンウィーク中に福島宮崎の被災地巡りをした写真をアップするシリーズをアップしようと思ってたんだけど、
狭心症の緊急入院緊急カテーテルというトンデモないアクシデントに見舞われ、
予定とは違う形の日記になっちゃった。

しかし、「命を考える」という意味においては決して間違った回り道ではない。


さて、今回は僕の【心臓】の主治医さんの似顔絵制作の過程を紹介する事にする。

6月4日午前六時から作業開始。


まずは水張りをしておいた紙を用意。
使用するのはアルシュというメーカーの300g極細というタイプの紙。
普通の画用紙に比べ肉厚がしっかりしている。


モデルとなる先生の顔写真。
今はパソコンの画面が資料の道具として使えるので便利になったものだ。

分らないものはネット検索して参考資料にする。
僕は手描きに拘っているが、やはり僕の絵は【デジタル時代の申し子】とも言える。

今の時代、デジタルは必要なアイテムなのだ。


まずはシャーペンで輪郭をあたる。
以前は鉛筆を使ってたんだけど、シャーペンの方が細かい部分も描きやすいので今は鉛筆は使わない。

この最初の下描きが後々の作業に大きく影響するので結構神経を使う。

モデルをじっと睨み、頭で考えず、感じたままを描き写す。
この精神状態を維持するのがかなり難しい。

うまく描こうとか、似せようとか、そう言うものは邪心である。



 まず主役のペン入れはさっさと済ましてしまう。
この人を中心にこの後、色々なものを描きたすので作品的には最も緊張する作業である。


今回はスプーンペンをメインに使用。
美人画を描く時は先が針のようになっている丸ペンを使うんだけど、
今回のモデルは漫画などでよく使われるスプーンペンが「良い」と判断。


左からシャーペン、スプーンペン、丸ペンとなる。
インクは証券用という乾くと耐水性になるものを愛用。

一般的なインクより黒がしっかり出るし、重ね塗りしてもインクが溶けてこない。


主役を中心にいろんなものを描きたすのでホントに無計画にペン入れをする。
絵の全体のバランスとか、そう言うものを頭の中でこねくり回しても、結局は本人の生まれ持ったバランス感覚にはかなわない。

美人画を描く時以外は、ほぼバランスという概念を持たずペン入れをする。


ペン入れがほぼ終了したので色付けをする。
僕は水彩絵の具の超薄塗りをするので、パレットにはこんな感じであらかじめ絵具を出してある。
チューブから出したての水分を含む絵具ではなく、
カリカリに乾いた絵具を水で溶いてそれを使うという形。

実はこの方法、単に「絵の具がもったいない」というだけの理由で始めたんだけど、僕の色彩感覚にはマッチしているようだ。


現在所持している絵具の種類。
一般にいう12色という概念からすると桁外れに種類を多く使う。


右手で筆を持ち、左手でカメラのシャッターを押す。

これは何をしているかというと、まずは色を乗せたい箇所に【水】を塗り、その後、絵具のついた筆で色を置く。
そうすると綺麗にグラデーションが出来る。

(って事で、パート2に続く)