2014年5月9日金曜日

関東大横断、そしていわき市へ…

5月1日、早朝4時に山梨県甲府市を出発。
一切の有料道路を使わず、国道20号から都内に、そして国道6号に入り福島まで向かう。
カーナビの設定では午後の一時には現地に着いている予定だけど、世の中そう甘くはない。


自宅を出てから目的地までの経路。
この日はE地点からF地点を車で走る。


甲府から八王子までの約90kmはひたすら峠道で、八王子市内に入ると途端に道路状況が【都内モード】になる。
そのギャップはかなり激しい。
ゴールデンウィークに入っているので道がすいてると思いきや、結構な交通量。

正直言ってこの時点では「なんで自分は被災地に向かっているのか」がよく分っていなかった。
そして実際、被災地に入ってからずっと、「何の為にここを走っているのか」がよく分らなかった。

東京都内に入り、車窓からでも【都心部特有の活気】を感じる事ができ、さっきまでは知っていた【山道】とのギャップに思いをはせながら北へ向かう。

茨城県日立市で K's電気を見つけ、デジカメ購入。


店頭価格25,800円、高いのか安いのかよく分らない。
分らないのことは知ってる人に聞けばいいので店員を呼びつけ、説明させる。
どうやら話を聞くとこの機能でこの価格はお手頃というので、購入即決。
「今から被災地に行くんだけど」
「ってか、このカメラ、SDカード付いてないよね」
「静岡から来たんだけど」
と、遠巻きの難癖をつけて、8MのSDカードをサービスさせる。

この時点でこの手のデジカメは使った事が無かったので、その後随分と【撮るべきシーン】を撮り逃してしまった。
ちょっと後悔している。




午後5時半、福島県いわき市勿来町にある食事処に寄る。
いままでこの旅でろくなものを食べていなかったので、ここははり込んで天ぷら定食を喰う。

この時点では津波被害の【痕跡】を見る事もなく、
「なんだ、津波ってこの程度だったのか?」と誤解してしまった。
この旅で分かったのは、福島、宮城の津波被害地も国道6号線沿いを走るだけでは全くその被害を見る事はなく、
国道沿いだけは綺麗に大きな店舗が立ち並び【その後ろ】にある空き地がまったく目にする事はない。
だからついうっかりすれば、
「ありゃ?復興終わってるじゃん」と誤解する。

特に高速道路から被災地に入ると、ついマスコミで騒いだ場所だけ見て、あの地震の本当の怖さがよく分らないと思う。



いわき市にあるインターネットカフェ自遊空間の店内。
初めて買ったデジカメなのでピントが合っていないのはご勘弁。

さて、この写真を見て、何か違和感を感じないだろうか?
普通は各個室には簡易なスライド式のドアがついているんだけど、ここではドアを前を店内サービスで貸し出している【ひざ掛け】で隠している。
実はこれは福島県警からの通達で、部屋のドアは閉めてはいけないというのだ。

理由はよく分らない。

僕が想像したのは、
「地震が来た時の用心」
「警察が見回りに来た時、(もしかしたら窃盗犯かもしれない)客の姿を確認できるように」

そして、

「自殺防止では?」

と、考えた。
この段階では被災地に入ったばかりで、その理由を店員に聞くのも失礼と思いやり過ごしちゃったけど、
旅の終えた今考えると絶対に【取材】すべきだった。


このネットカフェに入る前、近くのホームセンターカインズのトイレに入ったんだけど、トイレットペーパーの側面にマジックで大きく【カインズ】書いてあり、ギョッとする。
この旅でたくさんのトイレでウンコをしたけど、こんなの初めて見た。
なんでだろうと色々考えたけど、つまりは被災地ではこういうものさえ盗んでいく泥棒がいるという事だ。

またいわき市に入り物凄い違和感を感じたのは、全体的に運転が荒っぽいという事。
僕の様に長距離をひたすら一般道で旅をしている者には、ちょっとした道路事情で土地柄というものを感じてしまう。
国が建ててくれた表示板を見なくても、行きかう車の運転でなんとなく【県を跨いだ】と分る。

どの町にも荒い運転手というものはいるんだけど、すべての運転が【変】というのも珍しい。
突然割り込んできたのに低速で交通渋滞を作っちゃう人とか、対向車があるのにセンターラインを外れて追い越しする人とか、結構出会った。

まるで東南アジアの国の都会のような無茶ぶり。
僕が最初に感じた「被災地の現実」ってのこういうところから始まった。

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